GISのソフトを紹介

アップ日付 2019-04-18
追記日付  2020-03-12
追記日付  2021-10-13
追記日付  2021-11-10
追記日付  2022-02-19
追記日付  2022-07-05
追記日付  2022-11-19
追記日付  2023-01-11
追記日付  2023-02-12
追記日付  2023-02-26
追記日付  2023-11-22
 今回は「マーケティング・商圏分析」に「ARMBOX」を追加しました。

GISのソフト(+@)をご紹介します。
インターネットで検索した結果をまとめてみました。

※マーケティング・商圏分析ソフトも紹介しています。
※調査時の情報を基に記載しています。最新の情報、詳細は各サイトにてご確認下さい。


下記のメニュー項目をクリックすると該当の箇所までスクロールします。


※オンライン地図サービス&地図開発プラットフォーム
 (Webの地図ソフト、GIS...ブラウザで動作する地図ソフト、GISです)
ソフト名 公開元 備考
FalconEyeWebGIS GISソフトラボ(当サイト) GIS、地図ソフト、お絵描きが融合した誰でも使えるWeb版のGIS(試作版)。無償で利用できる。ユーザ登録等は不要。GISアプリと同程度の機能を持つことを目標として当サイトが開発中。
詳細はウェブGISのページを参照。
Googleマップ Google 日本の地図は、サービス開始時はゼンリン、現在は自社データ。Google Maps APIでできることや料金、開発のはじめ方についてはインターネット上に多くの記事がある。
Mapbox マップボックス・ジャパン合同会社(英語名称: Mapbox Japan G.K.) ベクトルタイルの先導者で、ベクトルタイルの仕様策定を含めて、各社もMapboxの仕様を採用するなど、業界でも標準となっている。地図開発のプラットフォームを提供。従量課金制だが、お試しとして全てのプロダクトに無料枠が用意されている。日本においてはゼンリンの地図が採用されている。
MapFan インクリメント・ピー株式会社(パイオニアの完全子会社) 地図データはインクリメント・ピー。
Mapion 株式会社ONE COMPATH(ワンコンパス)(旧マピオン)(主要株主 凸版印刷株式会社) 地図データはゼンリン。
MapTiler MapTiler Mapboxと競合関係の位置づけ。地図開発のプラットフォームを提供、個人用として無料アカウント取得可、但しリクエストの上限がある。地図データはOpenStreetMapと国土地理院の基盤地図情報(ベクトル)を利用している。
Yahoo!地図 ヤフー株式会社は、Zホールディングス(ソフトバンクグループ)傘下の日本のインターネット企業。 Mapboxの地図データを採用(以前はゼンリン)。MapBoxとソフトバンクが合同会社Mapbox Japanを設立した関係でMapboxの地図データを利用することになったが、Mapbox Japanの日本における地図データはゼンリンを採用しているため、結局はゼンリンの地図データ。
いつもNAVI 株式会社ゼンリンデータコム 地図データはゼンリン。

「FalconEyeWebGISについて」
GIS、地図ソフト、お絵描きが融合した誰でも使えるWeb版のGIS(試作版)です。無償で利用することができ、ユーザ登録等は必要ありません。GISアプリと同程度の機能を持つことを目標として当サイトが開発中です。地図データ(背景図)は国土地理院の地理院タイルを使用しています。
機能、操作方法等については、「ウェブGIS」のページを参照して下さい。

「GoogleMapの地図データ」
サービス開始当初はゼンリンでしたが、2009年3月から独自の地図データに差し替え。

「MapboxとMapTilerについて」
Mapboxは上述しているようにベクトルタイルの先導者で、ベクトルタイルの仕様策定を含めて、各社もMapboxの仕様を採用するなど、業界でも標準となっています。独自地図システムが開発するための開発環境(Mapbox Studio)が用意されています。

MapTilerも独自の地図システムを開発するためのツールがいろいろ提供されているようです。Mapboxと競合している会社。2023年1月のニュースでは、著作権フリーの全世界地図「Planet Lite」が機能強化された模様。ホームページを見ると技術者集団というイメージを醸し出しています。本拠地はスイス。

「Mapfanの地図データ」
カーナビなどを得意とするMapfanは自社データ。主にベクトルデータを扱うのでゼンリンなど
の他社に依存する必要がない?

「MapTilerの地図データ」
MapTilerはOpenStreetMapと国土地理院の基盤地図情報(ベクトル)。ゼンリンなどのデータを利用せず費用を抑えたということか?競合他社のMapboxと同じゼンリンを採用することを避けたか?
今後どのような展開になるのでしょう。

「Mapbox、Mapion、Yahoo!地図、いつもNAVIの地図データ」
ゼンリンの地図データ。



※省庁が提供しているGIS・地図システム
ソフト名 提供元 備考
jSTAT MAP 総務省 Webサイトの地理情報システムで、誰でも使える。 統計地図を作成する他に、利用者のニーズに沿った地域分析が可能となるような機能が提供されており、 防災、施設整備、市場分析等、計画立案に役立つ基本的な分析ができる。
地理院地図 国土交通省 国土地理院 地形図、写真、標高、地形分類、災害情報など、国土地理院が捉とらえた日本の国土の様子を発信するウェブ地図

「jSTAT」は統計地図の作成や、防災、立案に役立つ基本的な分析ができるシステムです。

「地理院地図」は、地理的な情報を活用して様々な角度から日本の国土を眺めることができる
 システムです。

 両方とも無償で利用できますが、「jSTAT」はアカウントが無ければ機能的な制約があります。
 アカウントを取得すれば制約は無くなります。
「地理院地図」はアカウント等は必要とせず、全機能が利用ができます。



※行政・法人向け開発・販売製品
ソフト名 販売元 備考
ArcGIS ESRIジャパン 製品バリエーション多数
無料トライアル有り
Auto CAD Map 3D Autodesk CADデータとGISデータへのアクセスを提供し、計画、設計、管理をサポートするモデルベースのGISマッピングソフトウェア
Canvas X geo 日本ポラデジタル株式会社 「Canvas X」シリーズのひとつ。開発はアメリカの会社。
ENVI L3Harris technologies, inc. リモートセンシングデータ解析・可視化処理の統合アプリケーション。光学衛星、航空写真、SAR、LiDAR、ドローンなどのリモートセンシングデータに対して各種処理を行うことが可能
ERDAS IMAGINE Hexagon Geospatial 想像ペイントソフト機能を備えたリモートセンシングと写真測量アプリ
GaiaWalker DTS WEST エンジン、開発ツール、パッケージ
Genavis 国際航業株式会社 行政業務総合支援システム
GeoBase.NET 株式会社ドーン .NET対応新世代GISミドルウェア
クラウドサービス
GeoConcept GeoConcept マップコミュニケーションを促進する欧州スタンダード地図作成ソリューション。複数のデータを登録して複合分析、分析結果を可視化して出店計画や意思決定などに活用
GeoConic/GCPlanets インフォマティクス 庁内統合型GISや企業内グループウェアで使われる汎用機能を装備したアプリケーション
GeoMation 日立ソリューションズ GeoMationシリーズ 10製品
GEOPLATS NTTデータ Core, Lite, Serverの3製品
GEOSTAT 地理統計情報株式会社 統計処理向きGIS
GISAp NEC Base, Web, Businessの3種類
自治体、官公庁、法人向け
LmapⅣ KERNEL.INC 汎用パッケージLmapⅣ, 開発キットLmapⅣ SDK
MapInfo Pro Pitney Bowes Japan Map****、Spectrumシリーズ等の製品
MappleG-SDK 昭文社 GIS開発キット
MapQuestDotNET MapQuest GIS開発キット
PC-MAPPING MAPCOM 汎用GIS
ビューワ
PreServ 三菱電機 PreServシリーズ 3製品
SIS インフォマティクス デスクトップGIS
Web GISサーバ
GIS開発キット
SuperMap 日本スーパーマップ 四つの商品カテゴリーで構成
TNTmips 株式会社オープンGIS 米国 MicroImages(マイクロイメージ)社で開発されたラスタ・ベクタ一体型の地理情報システム
ZENRIN GIS 株式会社ゼンリン 住宅地図のあのゼンリンが販売しているGISシリーズ
 ・ZENRIN GISセレクション>
 ・ZENRIN GISベースマップ
 ・ZENRIN GISアプリケーション
 ・ZENRIN GISパッケージ
 ・ZENRIN GISコンテンツ

行政、法人が導入するようなシステムで高額です。
個人で購入して使用するようなソフトではありません。

お試し版を提供しているサイトもあるので、GISの導入を検討されている企業・システム担当者の
方がそれを利用して導入の判断材料とすることもできます。



※マーケティング・商圏分析
ソフト名 販売元 備考
ARMBOX 株式会社ゼンリンマーケティングソリューションズ 事業戦略ツール ARMBOX
以前のマーケティングソフト(GIS)は、企業活動のほんの一部をサポートするものだったが、 最近は、より事業の核心的で戦略的な部分をサポートすることを目指しているようだ。 「ARMBOX」もそれを強く意識して開発されたソフトなのだろう。
※その他のBOXシリーズ
 ・SEARCHBOX
 ・REPORTBOX
 ・ADBOX
 ・CHARTBOX
 ・PROBOX
 ・DATABOX
Market Analyzer 技研商事インターナショナル マーケティング・商圏分析GIS
プラン
 ・Essential
 ・Standard
 ・Standard+
 ・Professional
 ・Enterprise
MarketPlanner GIS 株式会社パスコ マーケティング・商圏分析ソリューション
出店計画、販売促進、営業テリトリの見直し、物流施設の設置見直し、拠点の防災対策など、商圏分析以外の利用シーンでも役立つ機能を備えたGIS
TakumiMap 株式会社ベストテクニカルサービス エリアマーケティング・顧客管理に特化したソフト
TerraMap マップマーケティング㈱ エリアマーケティングGIS
統計てきめん2 (有)ソルブ 店舗展開・エリアマーケティングソフト
楽商地図3 株式会社マップクエスト エリアマーケティングソフト

価格をホームページで公開していないサイトもありますが、公開しているサイトでは
月額数千円から数十万円までいろいろです。
目的とすることを適切にサポートしてくれるソフトかどうか見極めるのが肝要でしょう。

「ARMBOX」---- ゼンリンマーケティングソリューションズ
 マーケティング関連会社3社を統合して出来た会社で、上記のような製品群が販売されています。 具体的な評価の情報は得ることができませんでした。
「事例」で「業種別」のページに今回取り上げたBOXシリーズの製品名がその中に出てきません。 「地図でマーケティング」のページを見て、それらの製品群の事例を見たいと思って「業種別」の ページに移動したのですが...
今後販売数が増えれば、事例として記載されるかもしれませんね。

高いのか、安いのか、当り前ですが導入する企業の業態・規模、活用の仕方等により 費用対効果の結果が変わるでしょう。トライアルもあるようです。

事業の戦略的な部分までサポートすることをはっきりと打ち出しているところがちょっと先進的かもしれません。 今後どれだけの評価が得られるのか、導入実績が伸びるのかが注目です。

【ちょっと余談ですが】
GISも時代とともに進化・高度化され、多くの分野で活躍するようになってきました。 事業戦略というのは人間が考えることであって、コンピュータに委ねることはなかったのですが、 ある業務・事業のソリューションを目的としたAIとGISと組み合わせると、知的な判断を伴った グラフィカルで強力なサポートツールが実現できそうですね。それに使い勝手の良い3DのGISが 組み合わさると、またひとつ突き抜けたインパクトのあるGISになるのでしょう。

※GISとAIの組合せはどこまで進んでいるのでしょうか?
ネット検索するとアメリカなどでは結構盛り上がっていますが、日本ではまだそれほどでは ないようです。やはりアメリカからソフトを導入することになってしまいそう。

※今は、Esri社が3D GISではトップなのでしょうか?
機会があれば、もう少し3DのGISについて調べたいと思います。



※サーバ:オープン・ソース、無償・・・ソフト会社、技術者、研究者向け
ソフト名 公開元 備考
GeoServer GeoServer 無償、オープン・ソース(java言語):サーバサイド.
WebブラウザやGISアプリケーションのクライアントに配信するWebサーバ。地図をみるにはWebブラウザだけが必要となる。
Open Layersと組み合わせて利用される場合も多いようだ。
GRASS GIS GRASS Development Team 無償、オープン・ソース
MapServer MapServer 無償、オープン・ソース(C言語/C++):サーバサイド.
ソースコードからインストールするのは 必要なライブラリが多数あり、それぞれの対応バージョンも影響するので、手間がかかりそう。 できあいの構成のバイナリパッケージを利用することも一つの方法。
なお、MapServerのインストールの前に、ApacheとPostgreSQL、PHPがインストールされていることが必要。
PostGIS PostGIS 無償、オープン・ソース(C言語):サーバサイド.
PostGISはPostgreSQLデータベースで地理空間情報を扱うための拡張ソフトである。PostgreSQL 9.2以上。PostgreSQLの完全なインストールが必要

サーバ側のデータ処理を行うシステムで、オープン・ソースです。
紹介しているのは全て海外のものです(日本製って無さそう)。
ソフト技術者、システム環境の構築経験がある方でないと環境を整えるのは難しいでしょう。



※クライアント:オープン・ソース、無償・・・ソフト会社、技術者、研究者向け
ソフト名 公開元 備考
Leaflet Leaflet 無償、オープン・ソース(JavaScript):クライアントサイド.
ブラウザで地図データを表示する、JavaScriptで組まれたオープンソースライブラリである。BSDライセンスで提供されている。
OpenLayers The OpenLayers Dev Team 無償、オープン・ソース(JavaScript):クライアントサイド.
ブラウザで地図データを表示する、JavaScriptで組まれたオープンソースライブラリである。BSDライセンスで提供されている。
GeoServerと組み合わせて利用される場合も多いようだ。
QGIS QGIS Development Team 無償、オープン・ソース(C++/Python/Qt):クライアントサイド.
パソコン単独で動作するGISアプリケーション。

 これもソフト技術者でないと難しいでしょう。

 ちなみに、「地理院地図」はLeafletのパッケージをベースに開発されたシステムです。
 当サイトで提供している「FalconEyeWebGIS」も同じくLeafletをベースに開発しました。

 ※地理院地図     ・・・ Leaflet 1.2.0を使用
 ※FalconEyeWebGIS ・・・ Leaflet 1.3.1を使用



※廉価・無償・・・個人利用等、パソコン単独で動作するGIS
ソフト名 販売・公開元 備考
FalconEyeGIS GISソフトラボ 無償、当サイト公開のフリーウェア。
細かいところまで目配りされ、とても使い勝手がよいと好評のGISです。いろんな分野の方が利用され高評価を頂いています。GISを初めて使う方、地理の先生、学生さんにもお薦めです。
MANDARA 谷 謙二 無償、埼玉大学 人文地理学の先生
カシミール3D DAN杉本 無償、フリーソフト作家
地図太郎 東京グラフィックス社 廉価、七つほどバリエーション有り

「FalconEyeGIS」
 当サイトより研究の成果として無償で公開しています。
 ユーザ登録等の手続きは全くありません。ダウンロードしてご利用下さい。
 詳細はダウンロードのページを参照して下さい。

 分かりにくいアイコンではなく、日本語で機能表記しており、直観的に分かり易い配置に
 なっています。

 ご利用されている方々からのアンケートによりますと
  ・防災・防犯
  ・設計・土木・森林管理・測量
  ・販売ルート管理
  ・行政機関での各種管理業務
 など、その他多方面でご利用頂いています。

 高度な機能は省いて、よく利用される機能を使い易く、少ない操作で簡単に扱えるように
 設計しました。

 ※ご利用頂いている皆様方からのご依頼、ご要望を反映させつつ現在まで発展してきました。
  皆様からのご指摘、ご要望等は「お問合せ」のページからお願いします。

「MANDARA」
 ホームページで説明されていますように、特色としてはExcelで作成した地域統計データ
 を地図化することに適したGISソフトです。
 無料で利用することができます。

「カシミール3D」
 地図ブラウザ機能を基本に、風景CG作成機能、GPSデータビューワ・編集機能、ムービー作成
 機能、山岳展望機能などがあります。
 汎用的GISというよりもどちらかというと登山者向けソフト、という位置づけです。
 無料で利用することができます。

「地図太郎」
 当初、「地図太郎」という商品が販売されており、その後機能アップした「地図太郎Plus」が
 発売されました。
 現在はこの「地図太郎Plus」を「地図太郎」の商品名に変更して販売されています。
 価格は約2万円~約15万円(アカデミックパック)です。


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