5. ベクトルデータの読み込み
本章では、シェープファイル、基盤地図情報JPGISファイル、CSVファイル、GPXファイルの読み込み、
及び描画属性情報の設定方法について説明します。
ベクトルデータ(ファイル)は、編集用のレイヤ、または背景図用のレイヤとして読み込むことできます。
背景図用のレイヤとして読み込んだ場合は、DB項目の情報は読み込まれず、図形の表示のみとなり、
図形の編集もできません。
【編集用】
世界測地系  
SHAPE 緯度経度
平面直角座標系1系〜19系
基盤地図情報
 JPGIS2.0、JPGIS2.1
縮尺レベル2500
縮尺レベル25000
測量の基準点
街区の測量点及び代表点
基盤地図情報
 JPGIS2.01(GML)、JPGIS2.1(GML)
縮尺レベル2500
縮尺レベル25000
測量の基準点
街区の測量点及び代表点
その他 CSV形式
GPX形式
日本測地系  
SHAPE 緯度経度
平面直角座標系1系〜19系
【背景図用】
世界測地系  
SHAPE 緯度経度
平面直角座標系1系〜19系
基盤地図情報 JPGIS2.0、JPGIS2.1 縮尺レベル2500
縮尺レベル25000
測量の基準点
街区の測量点及び代表点
基盤地図情報
 JPGIS2.01(GML)
 JPGIS2.1(GML)
縮尺レベル2500
縮尺レベル25000
測量の基準点
街区の測量点及び代表点
その他 CSV形式
日本測地系  
SHAPE 緯度経度
平面直角座標系1系〜19系
編集用のファイルは、「ベクトル読込(編集用)」タブより読み込みます。
背景図用のファイルは、以下のタブより読み込みます。
5.1 シェープファイル
シェープファイルを読み込む手順を以下に説明します。
背景図レイヤとして読み込む場合は、BCの手順はありません。
@ 「ベクトル読込」タブを開きます。
A 読み込むシェープファイルの種別(世界測地系・日本測地系、緯度経度座標系・平面直角座標系)
に該当する箇所に、ファイル(拡張子が「shp」のファイルのみ)をマウスでドラッグして下さい。
B DB項目編集画面が表示されますので、必要に応じてDB項目を設定して下さい。
※ファイルを読み込んだ後に、DB項目を削除したり、追加したりすることもできます。
・不要なDB項目を削除する
シェープファイルに定義されているDB項目を読み込みの対象から除外することができます。
「読み込み対象外にする」にチェックを入れると除外されます。
・個別に項目を設定する
シェープファイルに定義されていたDB項目に加え、新たにDB項目を追加することができます。
読み込んだ後で追加・編集する
ことも可能です。
・システムで予約済みの項目を設定する(1)
項目名 データ型 小数点以下桁数
タイトル 文字型  
説明 文字型  
分類キー 文字型  
内容1 文字型  
内容2 数値型 0
日付 日付型  
登録日 日付型  
更新日 日付型  
上記の項目が設定されますが、さらに個別に項目を追加することも可能です。
・システムで予約済みの項目を設定する(2)
項目名 データ型 小数点以下桁数
タイトル 文字型  
説明 文字型  
分類キー 文字型  
日付 日付型  
登録日 日付型  
更新日 日付型  
上記の項目が設定されますが、さらに個別に項目を追加することも可能です。
C 「設定・終了」ボタンをクリックすると、レイヤの種別に応じた描画属性編集ダイアログが表示
されます。
「キャンセル」をクリックすると、ファイルの読込みを中止します。
各レイヤ種別ごとの描画属性の編集方法については、「5.4 描画属性情報の設定」を参照
して下さい。
5.2 基盤地図情報のファイル
基盤地図情報
・縮尺レベル2500
・縮尺レベル25000
・測量の基準点
・街区の測量点及び代表点
のファイルを読み込むことができます。
@ JPGIS2.0,2.1とJPGIS2.0(GML),2.1(GML)の2種類があります。
該当する種別のエリアにファイルをドラッグして下さい。
ベクトル読込(編集用)タブ
ベクトル読込(背景図用)タブ
A 描画属性編集ダイアログが表示されます。
各レイヤ種別ごとの描画属性の編集方法については、「5.4 描画属性情報の設定」を参照して下さい。
5.3 その他のファイル
(1) CSVファイル形式の読み込み
「CSV出力」機能で出力した形式のCSVファイルを読み込みます。
大量のデータを編集したい場合などに、CSVファイルとして出力したデータをExcel等で編集し、
それを読み戻す、という用途で活用できます。
@ 「その他」の「CSV形式」のエリアにファイルをドラッグして下さい。
A 描画属性編集ダイアログが表示されます。
描画情報の設定方法については、「5.4 描画属性情報の設定」を参照して下さい。
(2) GPX形式ファイルの読み込み
GPXファイルのトラックデータを地図上にプロット表示します。
ポイント(点)レイヤとして読み込まれますが、特殊なポイント(点)データとして扱われます。
地図上での描画方法、DB一覧表示、DB一覧編集画面での表示方法が異なります。
@ 「その他」の「GPX形式」のエリアにファイルをドラッグして下さい。
【地図上での表示方法】
計測点は、小さな青い丸で、進行方向は横長の青い三角形で表示しています。
出発点、終着点はSの赤丸、Eの赤丸で表示しています。
【DB一覧編集画面】
表示項目は、以下の7つです。
項目 説明
GPSトラック情報 GPSのトラック情報です。
緯度 度数表記と10進表記を切替えることができます。
経度 度数表記と10進表記を切替えることができます。
標高 該当位置の標高です。単位は「m」です。
日時 計測の日時です。
移動距離 出発点からの移動距離です。単位は「m」です。
経過時間 出発点を基準とした経過時間です。
SHAPE出力
全データをポイントのデータとしてシェープファイルに出力します。
CSV出力(図形座標情報なし)
全データのDB項目情報をCSVファイルに出力します。
緯度、経度は、画面で選択されている表記方法と同じ書式でCSVファイルに出力します。
【DB一覧表示画面】
表示項目は、「DB項目編集」画面と同じです。
緯度、経度の表示切り替え、「SHAPE出力」[CSV出力(図形座標情報なし)」の機能は、
「DB一覧編集」画面と同様です。
5.4 描画属性情報の設定
(1) ポイント(点)レイヤ
ポイント(点)データがGPXデータの場合は、【GPXデータ描画属性情報の編集】(P77)を参照して下さい。
新規にレイヤを追加する場合、またはファイルの読込み時には、初期設定の赤丸のアイコンが
表示されます。
「設定・終了」ボタンをクリックすると、レイヤのアイコンが確定します。
アイコンを変更する場合は、「アイコン選択」ボタンをクリックして下さい。
「アイコン選択」画面が表示されます。
アイコンは「01_地図記号」〜「14_ユーザ作成(文字)」に分類されていますので、ご希望の種類の
「○」ボタンをクリックし、一覧表の表示内容を切り替えて下さい。
13_ユーザ作成(画像) 画像アイコン作成ツールで作成したアイコンです。
14_ユーザ作成(文字) 文字画像作成ツールで作成したアイコンです。
アイコンの出典元                                          
  フリー素材 道路標識  
  WebIconSet.com モノクロアイコン  
  Tyto Style ピンマーク  
  マップラボ 3Dアイコン、国旗、地図記号  
                                                   
(例) 「12_ピン・矢印」
ご希望のアイコンをクリックして下さい。
画面上部のエリアにそのアイコンが表示されます。
「設定・終了」ボタンをクリックすると、選択されたアイコンが「レイヤ新規登録(点)」画面に反映します。
既存レイヤの場合は、画面のタイトルは
「レイヤ描画情報編集(点)」です。
地図上でどのように表示されるかを確認したい場合は、「プレビュー」ボタンをクリックして下さい。
「設定・終了」ボタンをクリックするとレイヤのアイコンが登録・更新されます。
【補足】 アイコン選択の画面についての説明
アイコンの表示方法は詳細表示以外に以下の「アイコン・名称表示」「アイコンのみ表示」
があります。
・アイコン・名称表示
・アイコンのみ表示
【GPXデータ描画属性情報の編集】
GPXデータの場合は、以下の編集画面が表示されます。
測定点の青色丸印(三角形の向きが進行方向を示します)をアイコンに変更する場合は、「アイコン選択」
ボタンをクリックし、表示された「アイコン選択」画面からアイコンを選択して下さい。
(例) 赤色四角のアイコンを選択
「測定点を線で結ぶ」のチェックを外すと測定点のみの表示になります。
「測定点の表示−円・三角マーク」のみにチェックが入っている場合は、緑色三角マークの表示
のみになります(三角形の向きが進行方向を示します)。
(2) ポリライン(線)レイヤ
ポリライン(線)レイヤの描画属性情報を編集する画面が
表示されます。
既存レイヤの場合は、画面のタイトルは
「レイヤ描画情報編集(線)」です。
以下の描画属性を編集できます。
・線種
・線幅
・線の色合い(色、透過度合い)
線種の選択
「線種変更」ボタンをクリックすると「線種の選択」画面が
表示されます。
線種を選択し、「設定・終了」ボタンをクリックして下さい。
※サンプルの線描画に反映します。
線幅の選択
線幅は、「1」〜「10」の範囲で選択することができます。
※サンプルの線描画に反映します。
色合いを設定する方法は以下の3つがあります。
@ 各色、透過のスライダーを左右に動かして調整
します。
※サンプルの線描画に反映します。
A 右中央に表示されている円内でマウスを移動させて
色合いを調整します。
円の外縁側は透過度が低く(色が濃く見える)、円の
中心側は透過度が高くなります(色が薄く見える)。
色合いの変化に応じて、スライダーが連動して動き
ます。
※サンプルの線描画に反映します。
B 「色見本表示」画面を表示し、
色を選択します。
一覧から色を選択すると、選択された
色が画面上部に表示されます。
「設定・終了」で選択色が呼び元の
画面に反映します。
※サンプルの線描画に反映します。
地図上でどのように表示されるかを確認する場合は、「プレビュー」ボタンをクリックして下さい。
「設定・終了」ボタンをクリックするとレイヤの描画属性情報が登録・更新されます。
(3) ポリゴン(面)レイヤ
ポリゴン(面)レイヤの描画属性情報を編集する画面が表示されます。
既存レイヤの場合は、画面のタイトルは
「レイヤ描画情報編集(面)」です。
以下の描画属性を編集できます。
枠線
・線種
・線幅
・線の色合い(色、透過度合い)
塗潰し
・塗潰し部分の色合い(色、透過度合い)
線種の選択
「線種変更」ボタンをクリックすると「線種の選択」画面
が表示されます。
線種を選択し、「設定・終了」ボタンをクリックして下さい。
※サンプルの線描画に反映します。
線幅の選択
線幅は、「1」〜「10」の範囲で選択することができます。
※サンプルの線描画に反映します。
線の色合いを設定する方法は以下の3つがあります。
@ 各色、透過のスライダーを左右に動かして調整する。
※サンプルの線描画に反映します。
A 右中央に表示されている円内でマウスを移動させて
色合いを調整する。
円の外縁側は透過度が低く(色が濃く見える)、円の
中心側は透過度が高くなります(色が薄く見える)。
色合いの変化に応じて、スライダーが連動して動きます。
※サンプルの線描画に反映します。
B 「色見本表示」画面を表示し、色を選択する。
一覧から色を選択すると、選択された
色が画面上部に表示されます。
「設定・終了」で選択色が呼び元の
画面に反映します。
※サンプルの線描画に反映します。
塗潰しの色合いを設定する方法も線と同様です。
@ 各色、透過のスライダーを左右に動かして調整する。
※サンプルの線描画に反映します。
A 右中央に表示されている円内でマウスを移動させて色合いを調整する。
円の外縁側は透過度が低く(色が濃く見える)、円の中心側は透過度が高く(色が薄く見える)
なります。
色合いの変化に応じて、スライダーが連動して動きます。
※サンプルの線描画に反映します。
B 「色見本表示」画面を表示し、色を選択する。
一覧から色を選択すると、選択された色が画面上部に表示されます。
「設定・終了」で選択色が呼び元の画面に反映します。
地図上で実際にどのような色で表示されるかを確認する場合は、「プレビュー」ボタンをクリックして下さい。
「設定・終了」ボタンをクリックするとレイヤの描画属性情報が登録・更新されます。
(4) テキスト(文字)レイヤ
以下の描画属性を編集できます。
レイヤ名
フォント種別
フォントタイプ
線種
・線種
・線幅
・線の色合い(色、透過度合い)
塗潰し
・塗潰し部分の色合い(色、透過度合い)
レイヤ名
新規にレイヤを作成すると、レイヤ名が自動で設定されいます("TEXT")。
("TEXT"がすでに存在すれば、"TEXT[1]"〜"TEXT[n]"が自動で設定されます)
名称を入力する場合は、半角英数字・全角文字が使用できます。
フォント名
以下の5種類から選択できます。
フォント種別 半角文字 全角文字
Dialog         同じ 同じ
SansSerif      
DialogInput       同じ
Monospaced    
Serif         同じ
(文字サンプル)
Dialog DialogInput
Monospaced Serif
SansSerif
フォントタイプ
以下の3種類から選択できます。
PLAIN
BOLD
ITALIC
フォント名「Serif」で、PLAIN、BOLD、ITALICを表示したときの例を以下に示します。
PLAIN BOLD ITALIC
線種の選択
「線種変更」ボタンをクリックすると「線種の選択」画面が表示されます。
線種を選択し、「設定・終了」ボタンをクリックして下さい。
※サンプルの線描画に反映します。
線幅の選択
線幅は、「1」〜「10」の範囲で選択することができます。
※サンプルの線描画に反映します。
枠線
枠線の色合いを設定する方法は以下の3つがあります。
@ 各色、透過のスライダーを左右に動かして調整する。
※サンプルの線描画に反映します。
A 右中央に表示されている円内でマウスを移動させて色合いを調整する。
円の外縁側は透過度が低く(色が濃く見える)、円の中心側は透過度が高く(色が薄く見える)
なります。
色合いの変化に応じて、スライダーが連動して動きます。
※サンプルの線描画に反映します。
B 「色見本表示」画面を表示し、色を選択する。
一覧から色を選択すると、選択された色が画面上部に表示されます。
「設定・終了」で選択色が呼び元の画面に反映します。
※サンプルの線描画に反映します。
塗潰しの色合いを設定する方法も線と同様です。
@ 各色、透過のスライダーを左右に動かして調整する。
※サンプルの線描画に反映します。
A 右中央に表示されている円内でマウスを移動させて色合いを調整する。
円の外縁側は透過度が低く(色が濃く見える)、円の中心側は透過度が高く(色が薄く見える)
なります。
色合いの変化に応じて、スライダーが連動して動きます。
※サンプルの線描画に反映します。
B 「色見本表示」画面を表示し、色を選択する。
(5) 画像レイヤ
画像レイヤは、以下の項目を入力、選択できます。
・レイヤ名
・表示形式
・ファイル名の表示有無
レイヤ名
新規にレイヤを作成すると、レイヤ名が自動で設定されいます("GAZO")。
("GAZO"がすでに存在すれば、"GAZO[1]"〜"GAZO[n]"が自動で設定されます)
名称を入力する場合は、半角英数字・全角文字が使用できます。
表示形式
地図上に画像を表示するか、アイコンとして表示するかを選択できます。
ファイル名の表示有無
ファイル名を表示するか、しないかを選択できます。
※ファイル名は、画像またはアイコンの下に表示されます。
(6) Exif画像レイヤ
画像レイヤは、以下の項目を入力、選択できます。
・レイヤ名
・優先表示の選択
・表示方法の選択
・ファイル名の表示有無
レイヤ名
新規にレイヤを作成すると、レイヤ名が自動で設定されいます("EXIF")。
("EXIF"がすでに存在すれば、"EXIF[1]"〜"EXIF[n]"が自動で設定されます)
名称を入力する場合は、半角英数字・全角文字が使用できます。
優先表示の選択
・レイヤとして設定した表示方法で表示する。
・画像ごとの個別設定の方法で表示する。
表示方法の選択
・アイコン+画像+画像基本情報
撮影位置・方向を示すアイコン、画像、及び画像の基本情報を表示します。
※三角形のアイコンの向きは、撮影方向を示しています。
・アイコン+画像
撮影位置・方向を示すアイコン、画像を表示します。
・アイコン
撮影位置・方向を示すアイコンのみを表示します。
ファイル名の表示有無
ファイル名を表示するか、しないかを選択できます。
※ファイル名は、画像またはアイコンの下部に表示されます。
(7) 添付ファイルレイヤ
添付ファイルレイヤは、以下の項目を入力、選択できます。
・レイヤ名
・表示方法の選択
・ファイル名の表示有無
レイヤ名
新規にレイヤを作成すると、レイヤ名が自動で設定されいます("TENPU")。
("TENPU"がすでに存在すれば、"TENPU[1]"〜"TENPU[n]"が自動で設定されます)
名称を入力する場合は、半角英数字・全角文字が使用できます。
表示方法の選択
地図上にアイコンで表示するか、ファイル拡張子で表示するかを選択できます。
アイコンの表示
ファイル名の表示有無
ファイル名を表示するか、しないかを選択できます。
※ファイル名は、アイコンまたは拡張子表示の下に表示されます。